非常に貴重なオリジナルのバロックギター!

¥1,100,000(税込)

19世紀ギターのオリジナルはそれほど珍しくはありませんが、バロックギターやリュートとなると更に100年ほど時代を遡り今から300年以上も前に製作された弦楽器、それが朽ちずに現代まで現存していることすら珍しいことなのに、演奏に耐えられるどころか、未だに生気ある音を発するこのバロックギターには驚かされるばかりです。
構造的にボディーの箱状の強度で弦の張力を支えるヴァイオリン族の弦楽器と違って、リュート、ギター族は薄い表面板のみで弦の張力に耐えなければならず、自ずとヴァイオリン族の寿命に比べて短くなって当然という想像力は働きます。

そういう構造的な問題だけでなくヴァイオリンの世界ではストラディバリウスのように300年以上も前に製作というのは普通というか、むしろ経年が楽器そのものの価値を高める傾向にありますが、クラシックギターでは逆で、古ければ古いほど盛りを過ぎた時代遅れの楽器として見なされがちです。

現実問題として、現存する楽器があまりにも少ないリュートやバロック・ギターは現代の製作家が再現したコピー作品を使用するしかない訳ですが、今回ご紹介するバロックギターのオリジナルの音を聴くと年月を経なければ出てこない凄み、美しさ、安心感、味わいが溢れ出てきて、楽器の音には新旧なんて関係なく、ただただ先人の感性に脱帽するしかありません。

この楽器、見てくれはそれなりに割れも多く、木もさすがに年月の変化を感じさせますが、基本的な状態はすこぶる良く、現役の楽器として充分楽しめますし、直ぐの故障の徴候もありません。
さすがにパーチメントはオリジナルでなく入れ替えた痕があります。
1コース目のダブルに張る弦は当時の慣例に倣って1本しか張っていませんが、外してあるペグは附属しています。
弦長は当時標準スケールの650mm(不思議とモダンギターと同じ)ではなく小降りの628mm。

この楽器はフランスはベルサイユ時代宮殿で多用された『Voboam』という製作家一族のバロック・ギターのスタイルを踏襲したデザインとなっています。
参考WEB;
https://www.marcoskaiser.com/Jean-Voboam-1690

詳細情報

商品名anonymous Voboam-1690【ヴォボアム】
ブランドanonymous
型番・モデルVoboam-1690【ヴォボアム】
楽器区分ビンテージ
年式1700年頃
程度年代相応で標準的な状態
オプションスモールサイズ
トップ材スプルース(松)
サイド&バック材メイプル
カラー系統ナチュラル/木目系
生産国フランス
弦長630mm
付属品なし